こんにちは。宇宙と申します。
ある日の夜、家のリビングでご飯を食べていたら、風も吹いていないのに、カーテンが不自然に長い間揺れていました。
それを見て、私は不思議に思いましたが「心霊現象だ〜!」と冗談半分で家族に言いました。
また、家族も「本当だねー」と軽く受け流していました。
しかし、その後何故かリビングから臭い足のような悪臭がするようになりました。
しかも、窓の方からキッチンの方へとニオイが移動しているのです。
私はニオイの元を確認することにしました。
家族の足の臭いかと思いこっそり嗅いでみたり、排水溝やゴミ箱、飾ってあるお花のニオイもチェックしましたが、どれも違ったのです。
その時、私はなんとなく窓から足の臭い幽霊が入ってきたんだ!と思いました。
今度もまた冗談半分で「足の臭い霊入ってくんな!!」と言っていたら、なんとニオイが消えたのです。
その次の日
とある都内のお店で友達の誕生日会が開かれ、私も参加することに。
そして、そのお店で誕生日プレートが出たのですが…
そこに刺さっていた花火が突然折れて私の足の上に落ちてきて、私は足を火傷してしまいました。
せっかくの食事会だし、すぐに治るだろうとその場は軽く笑いに変えて過ごしました。
しかし、その火傷は意外と深く、グジュグジュと膿み、変なニオイがしてきました。
なんとか治ったものの、今でもその傷跡は残ってしまいました。
実は今、揺れていたカーテンのある窓からお隣さんの窓がみえるのですが…
いつもお隣さんのその窓にはカーテンもなく部屋が丸見えなんです。
丸見えと言っても、そこの部屋に電気がつくことは滅多にないので、真っ暗な部屋が丸見えという状態です。
私はいつもその部屋をなんとなく不気味に思っていました。
そして私は小さい頃お隣さんに遊びに行ったことがあることを、思い出しました。
その頃、たまたまお隣さんの親戚の子供が遊びにきていて、当時、私と歳も近かったため、お互いのお家で遊んでいたのです。
そしてお隣さんのあの部屋に1度だけ入ったことがあります。
あの部屋には仏壇が置いてありました。
お隣さんの娘さんは若くして事故で亡くなられていました。
その事故で特に足の損傷がひどかったとか。
自分の足の傷跡を見るたび私は思うのです。
足の臭い…いや腐敗臭を漂わせながら彷徨う、寂しい幽霊の仕業だったのかもと。
*実話を参考にしたフィクションです